こんにちはー!
前田ネームのWEB担当 前田です。

今日は、染料と有機顔料について書きたいと思います。

有機顔料って何? 顔料インクじゃないの?
なんで、染料は有機染料じゃないの?
タイトルからすでに疑問いっぱいです。

これから、染料と顔料の説明をしたいと思いますが、説明するために必要な色素のこともちょっと書いています。そして、染料プリントと顔料プリントの違いについてもご説明します。少しでも染料と顔料の違い、染料プリントと顔料プリントの違いを分かって頂けたらいいなぁと思います。では、さっそく始めていきます!

色素

まず、こちらの図を御覧ください。
色素の図

 
色素の中に、染料顔料があります。

染料

染料は、基本的に有機染料です。※染料が有機染料なので、今回のタイトルはあえて「染料と有機顔料」と書いています。
■天然染料・・・自然界に存在する動物や植物から抽出されるもの。 藍・紅花など。
■合成染料・・・天然物によらず有機合成化学の過程を経て製造されるもの。

顔料

■無機顔料・・・天然の鉱石や金属の化学反応によって得られる酸化物などからつくられるもの。パール・金属粉・石の粉など。
■有機顔料・・・石油などから科学的に合成したもの。
※現在は、ほとんど有機顔料が使用されています。

色素とは・・

色素とは、可視光(波長400~780nm)のいずれかの波長の光を吸収して固有の色を持つ物質のことです。いずれかの波長の光を吸収して、その反射してきた光を見て人間は色を感じています。 ※可視光とは人の目で見える光(波長)のことです。

■例えば赤色の場合■
緑と青の波長を吸収して化学結合によって赤色と感じられます。

可視光の説明図

可視光の波長400がむらさき、波長の780が赤と認識します。
目には見えない400より小さい波長が紫外線で、780より大きい波長が赤外線と言われています。

染料と有機顔料/染料プリントと顔料プリントの違い

染料

適正な染色法で繊維を染色し、実用に耐える堅牢を持つ色素が染料です。染料は水に溶けます。(例外として分散染料は水に溶けません。)染料は、顔料に比べて分子量が小さいため、一般的に鮮明です。また、光が透視しやすいので、鮮やかです。しかし、分子量が小さいことで紫外線の影響を受けやすく耐光堅牢度は劣ります。

有機顔料

有機顔料は水や有機溶剤に溶けない粉末です。そのため、有機顔料は溶解せずにそのまま使用されることが多いです。バインダー(定着剤)を加えて面に塗ることで色がつきます。例えば、塗料印刷インキなどに多量に用いられます。

↑で説明したものをわかりやすくしたのが、この下の図です🔻
染料プリントと顔料プリントの違い

 

顔料プリント

染料プリント

メリット

・あらゆる繊維にプリントできる ・生地表面にバインダー等を使用しないので素材の風合いを阻害しない。
・簡単な操作でプリントできる ・繊維の内部で強固に結合しているため洗濯や摩擦に対して強い。

デメリット

・バインダーを使用するので風合いが硬くなる ・繊維によって染料・処理条件を変える等、利便性に劣る
・繊維表面に顔料があるので物理的に落ちやすい。
・繊維表面に顔料があるので摩擦に弱い。
・繊維表面に顔料があるので洗うと薄くなっていく原因になる。

 

細幅織物のプリント

細幅のプリント加工は、製造時の利便性・簡便性から一般的に、溶剤系顔料プリント(顔料プリント)が中心です。

前田ネームでも使用している溶剤系顔料(油性顔料プリント)、水系顔料プリント(水性顔料プリント)、染料プリントの特徴はこちら🔻

溶剤系顔料プリント

(油性顔料プリント)

水系顔料プリント

(水性顔料プリント)

染料プリント

発色性

鮮明さに劣る 鮮明さに劣る 鮮明・透明性の高い発色性が得られる
隠蔽性に優れる

(下の色を隠せる)

隠蔽性に優れる
金属粉・蓄光等のプリントができる
立体模様ができる
厚盛ができる

風合い

硬い やや硬い 柔らかい
プリントに伸びがない プリントが伸びる

(バインダーの選定による)

プリントが伸びる
素材の風合いを損なわない

堅牢度

洗濯により、色が薄くなる。 洗濯により、色が薄くなる。 洗濯による色落ちが少ない
摩擦堅牢度が劣る。

(こすると色落ちする)

摩擦堅牢度が劣る。

(こすると色落ちする)

摩擦堅牢度は顔料プリントより優れる

 

少しでも「染料と顔料の違い」と「染料プリントと顔料プリント」の違いが分かって頂けましたでしょうか? ざっくり言うと、顔料プリントは、バインダー(糊のような役割)に顔料を入れて生地にペタペタと色(顔料)を貼り付けるイメージでプリントします。対して、染料プリントは水にとかした染料を生地に染みこませて直接繊維を染めるイメージでプリントします。ですから風合いが重視されるアパレル系の資材は染料プリントが多いです。

前田ネームでは、顔料系は油性顔料プリント、水性顔料プリント、染料系は分散染料、酸性染料、反応染料プリントができます。それぞれ使用用途や、使用生地、デザインによって、顔料を使用するのか染料を使用するのか判断してプリント加工をしています。染料に関しては、もうちょっと詳しいお話を今後できたら・・と思っていますので、お楽しみに!

 

YES or NOチャート

■はじめに■こちらは、あくまでも基本・目安です。デザインや、生地・素材によって異なります。

プリントYESNOチャート

※前田ネームでは、まずデータや、使用する素材、使用用途をご確認させて頂いてから加工方法を決めておりますので、ご相談いただいた内容によっては、上の表と加工方法が変わることは十分に考えられます。予めご了承くださいませ。

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