織リボンってなぁに?の疑問から・・生地と織物について。

みなさん、こんにちは~。
前田ネームのweb担当 前田です。

最近、ミーティング中に
「織リボン」というワードが出てきました。

最初は織リボンってなぁに??って思ったのですが・・
よくよく考えてみると・・
織りぼんの「織」はきっと織物の「織」なんだろうなぁ。。

ということで・・
今日は織物について調べてみよう!という流れになりました。(私の中で笑)

 

布地・生地とその種類

布地・生地とは
織物だけを指していうこともあるのですが英語のファブリックと同様な意味でニット地、不織布を含めていう場合が一般的です。
よく耳にするテキスタイルという言葉は、ファブリックと同様に使用されることもありますが、糸などを含めたもう少し広い範囲で使用される場合が多いようです。

【生地・布地の種類】

■たて糸とよこ糸を交差させている「織物」
■糸で輪(ループ)の形を成しつつ、これを二次元的に連ねている「編物」
■織ったり、編んだりせずにシート状にして作る布地「不織布」

今日はこの中の「織物」について書いていきたいと思います。

 

織物とは

基本的にたて糸とよこ糸を交差して組織をつくって生地にしたものです。
主に次の三原組織に区分されます。

・平織 
・綾織・斜文織・ツイル
・朱子織・繻子織・サテン

 

平織とは

たて糸とよこ糸を1本ずつ交互に交差させる織り方です。
摩擦に強く、頑丈な織り方なので、他の織り方のものより丈夫です。

 
■平織りの布の織組織イメージ
(たて・よこ違う色の糸を使って織った場合)

 
・模様は左右対称。
平織りの織組織イメージ

 

【主な平織物】

ブロード(ポプリン)

ブロード

たて糸・よこ糸に同じ太さの糸を使用して、
たて糸をよこ糸の倍くらいの密度に織った生地。
表面になめらかな光沢がある。

ギンガム

ギンガム

先染め糸と白糸を組み合わせてチェックや、
ストライプに織ったコットン(綿)の生地。

シャンブレ―

シャンブレー

たて糸に色糸、よこ糸に白色を使用した平織の生地。

オーガンジー

オーガンジー

軽くて透明感、張りがある平織の生地。
独特の張り感と弾力を持ち合わせ、
シルクテイストの上品な光沢と繊細な透け感が特徴。

オクスフォード

オクスフォード

たて糸・よこ糸を2本ずつ引きそろえて平織した生地。
比較的厚地で光沢があり、織目がはっきりしている。
※Yシャツ、シーツ等、非常に幅広く使われている。

 

綾織・斜文織・ツイルとは

たて糸とよこ糸を2本置き(またはそれ以上置き)に間隔を飛ばして交差させた織り方で、ウネ(たて糸とよこ糸の交差点)が斜めに並ぶ織り方が特徴です。
織物の糸密度を上げて肉厚の丈夫な生地を作るために用います。
生地は伸縮性があって、しわがよりにくいです。

■綾織りの布の織組織イメージ

綾織の織組織イメージ

・3回に2回のペースでたて糸(白)が浮き、3回に1度よこ糸(青)の下をくぐってまた浮くイメージ。

 

【主な綾織物】

デニム

デニム

たて糸3本によこ糸1本の割合でインディゴブルーで染めたタテ糸と
未晒しのヨコ糸を用いて綾織にした生地。

チノクロス

チノクロス

単糸で編まれる厚手の丈夫な綾織の綿布。
(軍用服の素材としての使用が発祥)

ギャバジン

ギャバジン

タテ糸の本数がヨコ糸の倍使われており、綾目が約63度の急斜文織りになっている。
表面は美しい光沢感やしなやかな感触が特徴。
バーバリーのコート地が有名。

サージ

サージ

梳毛(細くて毛羽の少ない糸)の代表的な織物。
45度の角度に斜文線が表れ、織もはっきりしている。

カルゼ

カルゼ

たて糸またはよこ糸を2本以上引きそろえて、
たて糸やよこ糸に交差して組み合わせて織った生地。
斜めにウネが現れることが特徴。
※スラックス、スーツ、アウターなどに使われています。

 

 

朱子織・繻子織・サテンとは

たて糸・よこ糸5本以上で織られています。
平織や綾織よりも、たて糸とよこ糸の交差が少なく、表面上はたて糸もしくは、よこ糸のみが現れるのが特徴です。表面はでこぼこしておらず滑らかさと柔軟さがあり、綾織りよりもさらに光沢感のある織物を作ることができます。
片方の糸の浮きが多くなる織り方のため交差が多い平織りと比べると、あまり頑丈な織り方ではありません。

■朱子織りの布の織組織イメージ

朱子織りの織組織イメージ

・約5マスに1回のペースで青糸が現れて白糸と交差、4/5の確率で青糸が下に隠れているイメージ。
・点が規則的に斜めに並ぶ。

 

【主な朱子織物】

ドスキン

ドスキン

良質な梳毛糸を用いた朱子織物。
織り上げた後に起毛し、毛を短く刈りそろえて毛をねかせ、
なめらかに仕上げる。これをドスキン仕上げという。
※ドレスや裏地などに使われている。

 

実際にいろいろ調べていて、普段着ている洋服などに改めて目を向けた時に
あ、これブロードかも?!とか、あ、シャンブレ―だ!とか…
今まで気づかなかった発見があって楽しくなりますね。

 

これは余談ですが・・・
NETサーフィンをしている時に
「アイデアとは既存の要素の
新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
という言葉に出会いました。

そもそも既存の要素を知らない時点で新しい組合わせを考えることは出来ないから、
知識がないと新しいアイディアが生まれることはないのか・・・。
と思ったら、
こうやって知識を得ることは大事だな~と。
ひらめきの為にも学ぶことは大事だな~と思いました。