風合い(ふうあい)とは?染料プリントと顔料プリントの違いをやさしく解説

みなさん、こんにちは!有限会社前田ネームのWEB担当・前田です。私が入社したての頃、先輩の会話で気になっていた素朴な疑問がありました。「染料プリントと顔料プリントって何が違うの?」ってこと。そこで先輩に「一番の違いは?」と聞くと、返ってきた答えは「『風合い(ふうあい)』だね!」。……ん?「風合い?!」それって一体なんなんですかーーー!?(泣)ってさらに謎が深まったのを覚えています。

そこで今回は、アパレル企画者様やオリジナルリボン・ネームタグの製作をご検討中の皆様に向けて、「風合いとは何か」という基礎から、染料プリントが誇る「風合いの魅力」まで、分かりやすく解説します。

繊維業界でよく使う「風合い(ふうあい)」とは?

「風合い」とは一言でいうと、リボンやテープ、服などの生地に触れたときに感じ取る「手触り」「肌触り」「質感」「着心地」の総称です。「このリボンはしなやかだな」「このテープはハリがあって硬いな」「ふんわりして気持ちいいな」といった、触覚を通じて得られる感覚のことを指します。

また、JIS規格において、「風合い」とは、JIS L 0220(繊維用語-検査部門)で定義されており、硬軟性・弾性・粘性・目の粗さなどの性質が組み合わさった、視覚や触覚による官能的(感覚的)な品質評価のことを指します。一般的には生地に触れたときに感じる手触り・肌触り・質感・着心地の総称です。繊維業界では、こし・はり・しなやかさなど標準化された用語(KES風合試験等)で表現されます。

知っておくと便利な「風合い表現」一覧

風合いの用語 意味・触感の特徴(製品への影響)
こし(stiffness) 弾力性があり、しっかりとした反発力を感じる感触。適度な密度がある高品質な布やテープの感覚です。
はり(anti-drape stiffness) ピンと張る性質のこと。リボンの結び目を綺麗に立たせたいときなどに必要な硬さです。
ぬめり(smoothness) 上質なウールやシルクのように、滑らかで柔らかく、しっとりとした触り心地です。
ふくらみ(fullness and softness) かさ高でふくよかな感覚。厚みがあり、押すと弾力があるふんわりとした質感です。
しゃり(crispness) 麻や強撚糸のように、表面がやや粗くシャリシャリとした涼しげな触感です。
しなやかさ(flexibility with soft feeling) 柔らかくドレープ性があり、滑らかに手に馴染む質感。肌に触れるブランドネームで重視されます。
ソフトさ(soft feeling) 曲げたときの柔らかさと、なめらかさが混ざり合ったソフトな感触です。

企画の場で「もう少し“こし”がほしい」「肌に触れるから“しなやかさ”を最優先したい」など、これらの言葉を使えると、よりイメージ通りの製品づくりに近づきます。

染料プリント vs 顔料プリント|風合いの決定的な違い

ここで冒頭の疑問に戻ります。先輩の言う「染料と顔料の最大の差は風合いにある」というのは、プリントの「仕組み」に理由があります。

【油性顔料プリント】
テープを伸ばす前の油性顔料プリント画像
【染料プリント】
テープを伸ばす前の染料プリント(スクリーン捺染)画像

① 顔料プリント:接着剤で色をのせるため「ゴワつき(硬さ)」が出やすい

顔料プリントは、樹脂(バインダーと呼ばれる接着剤のようなもの)を使って、インクを生地の「表面」に貼り付ける手法です。

  • 風合いへの影響:生地表面がインクの膜で覆われるため、プリント部分が硬くなり、カピカピとしたゴワつき感が出ます。生地本来の「柔らかさ」や「しなやかさ」が失われがちです。

② 染料プリント(前田ネームの強み):繊維の中に染み込むため「風合いそのまま」

一方、前田ネームが得意とする「染料プリント」は、染料が繊維の「内部」まで浸透して定着します(反応染料などは繊維と化学的に結合します)。

  • 風合いへの影響:生地表面に余計な膜を作らないため、プリント前の「生地本来の柔らかさ・肌触り・しなやかさ(風合い)」がそのまま残ります。

染料プリントと顔料プリントの違い

なぜ前田ネームは「風合い」を大切にするのか?

前田ネームが手がけるのは、主に衣服の首元に付く「ブランドネーム(タグ)」、ドローコードなどの「細幅資材」です。

💡 特にこのような用途では「風合い」が命になります

  • 首元や肌に触れるブランドネームタグ:プリント部分が硬いとチクチクして着心地を損ないます。しなやかでソフトな風合いを保てる染料プリントが最適です。
  • 伸縮性のあるゴムテープや紐:曲げたり伸ばしたりしてもプリント面がひび割れず、風合いをキープできます。

お客様がこだわって選んだ生地の「最高の風合い」を殺さずに、美しいデザインやロゴをプリントすること。それが前田ネームのこだわりです。

よくあるご質問(風合いとプリント加工)

Q. 風合い(ふうあい)とは何ですか?
「風合い」とは、JIS規格において、JIS L 0220(繊維用語-検査部門)で定義されており、硬軟性・弾性・粘性・目の粗さなどの性質が組み合わさった、視覚や触覚による官能的(感覚的)な品質評価のことを指します。一般的には生地に触れたときに感じる手触り・肌触り・質感・着心地の総称です。繊維業界では、こし・はり・しなやかさなど標準化された用語(KES風合試験等)で表現されます。
Q. 染料プリントと顔料プリントは何が違いますか?
最大の違いは風合いです。顔料は樹脂で生地表面に色をのせるため硬くなりがちで、染料は繊維の内部まで浸透するため生地本来の柔らかさを保てます。
Q. プリントすると生地は硬くなりますか?
顔料プリントはプリント部分が硬くなりやすいです。前田ネームの染料プリントは表面に膜を作らないため、風合いを損なわず柔らかい仕上がりになります。
Q. 柔らかいネームタグやリボンを作れますか?
作れます。肌に触れるブランドネームや、結び目を綺麗に見せたいリボンには、風合いを残せる染料プリントが最適です。小ロットのご相談も可能です。
Q. どの加工方法が良いか相談できますか?
もちろんです。染料インクジェットのほか、コスト重視のスクリーン印刷、ポリエステル向けの昇華転写など、素材・用途に合わせて最適な方法をご提案します。

まずはお気軽にご相談ください

「やりたいことがまだ固まっていない」という段階でも大歓迎です。下記の1〜4をコピペして、当てはまるものを選ぶ・入力するだけでもOKです。

1. 素材:綿 / レーヨン / ポリエステル / ナイロン / その他(  )
2. アイテム:リボン / テープ / ネームタグ / ゴムひも / その他(  )
3. 希望の風合い:しなやか / ソフト / ハリ・コシ / こだわらない
4. 生地:持ち込みしたい! or 手配してほしい!

まだ案が固まっていない場合は、一言だけでも構いません。

生地の風合いを活かしたプリント加工は、前田ネームへ。土曜日も営業しております。お見積りやサンプルのご相談もお気軽にどうぞ。

仕様のご相談・お問い合わせはこちら

有限会社 前田ネーム
丸岡城と織りネームの町・福井県坂井市丸岡町で、細幅の生地に”ちょっと変わったプリント加工”を行っています。リボン・テープ・ゴムひも・面ファスナーなど、生地の風合いを活かしたプリントのご相談もお気軽にどうぞ。